坊城俊樹氏のJALアカデミー銀座教室の講座「俳句会」を、
2008年4月より、大高翔も、合同で担当させていただいてます。

(注/ 2012年現在は開講しておりません。)

そのご縁から、このたび、相聞句をやりとりする企画が生まれました。

言いだしっぺは、わたくし、大高です。
ご多忙の身でありながら、快くわがままにお付き合いくださいます
坊城先生に、心より感謝いたします。

受けは返す、返しては受ける、相聞俳句の醍醐味を、WEBを通して、
少しでもお伝えできれば、と意気込んでいます。

20歳違い、同じ星座と血液型(蟹座・O型)の、
ふたりから飛び出す空飛ぶ俳句を、どうぞ見守ってやってください!

 

下の「ルール説明」をちらりと見ていただいてから、

俳句のやりとりをご覧になっていただけると嬉しいです。 

 

                     2009年2月     大高 翔

【読み手紹介】

大高翔

坊城俊樹


●vol.1 「邪」

坊城俊樹 02

 

 

 

(かげろえるよるは じゃすいのゆめばかり)

 
季=かげろふ【陽炎】(春)    

大高 翔より。

早速、坊城先生よりいただきました!

わたしの「風邪」が、「邪推」へと変化。

んんん。

…なるほど、この切り返し、この裏切り方、とても素敵です。
しかし、この句に見合うものが、続けられるのか、わたし。

どうするべ。

 

2009-02-14

大高翔 01

 

 

 

(かぜごえをだして しつれんびよりかな)


季=風邪(冬)

 

2009-02-13


●vol.2 「飽」

坊城俊樹 04

 

 

 

(こいねこの あきてしまいしやみをいづ)


季=恋猫(春)    

大高 翔より。

 坊城先生よりいただきました!

双方とも、エロチック路線を守り抜く、この相聞ぶりはどうでしょう?

想定外です。冷や汗たらたらです。
わたしの「夢に飽く」は、逢えない切なさを詠んでいますが、

坊城先生は逆に、逢うことに「飽き」たと詠まれたもようです。
キッ、プレイボーイぶりが伺えますね。(あくまでも作品中の話ですけど)
同じ漢字を使いつつ、発想は逆、という句が返され、

わたしもこれから、楽しく頭を悩ませることにします。
  

2009-02-23

大高翔 03

 

 

 

(あうことのかなわぬはるのゆめにあく)


季=春の夢(春)    

 

大高 翔より。

坊城先生の「夢」が、季語季題の「春の夢」に。

「夢」では、夢助、夢死、夢許り、夢いささか、夢夢、とか、

「推」なら、推して知るべし、とか、

辞書を調べていると、俳句にしてみたい言葉が、たくさんありましたが、

どうも使いこなせずじまいでした。
坊城先生の「夢」の、夜のイメージを、昼の「夢」へと、転換したかったのですが、「春の夢」ではちと微妙ですね。
いろいろと反省。

 

 2009-02-17


●vol.3 「情」

坊城俊樹 06

 

  


 


(やまわらいとりうたう じょうなしとせず)


季=山笑ふ(春)    

 

2009-03-11

大高翔 05

 

 

 


(わがじょうをすりぬけしねこ はるのやみ)


季=春の闇(春)    

 

大高 翔より。
大高翔は、相聞俳句では、どうも失恋路線を邁進中です。
坊城先生の「闇を出づ」とは逆に、“闇へ入る”イメージで詠みました。

人間の情をうるさそうに振りほどき、深い春の闇へと走り去る猫の後ろ姿、描けているでしょうか?

 

2009-03-09


●vol.4 「青」

坊城俊樹 08

 

 

 

 


 

(あおぞらをじゅうりんしたるはるのらい)


季=春の雷(春)

 

 

坊城です。

こんにちは。 蹂躙とはなにか危険なことばですね。

黒雲が青空をひたひたと 呑み込んでしまったということです。

でも春の雷は夏の雷よりやや艶めいているかんじ。

大高さんのイメージでもありますな。

 

2009-04-01

大高翔 07

 

  

 


(しょじじょうによりちゅうざして あおきふむ)


季=青き踏む(春)    

 

大高 翔より。

ようやく失恋路線を脱け出し、ビジネス路線に変更です。

 

2009-03-25


●vol.5 「雲」

坊城俊樹 10

 

 


 

(かんけりの おととんでゆく くものみね)
季=雲の峰(夏) 


坊城です。

季題は「雲の峰」、夏の季題です。

もくもくとわきたつ雲の生命力の句です。

微塵も疑わない人生のモコモコ感です。
かなり前の句なのですが、けっこう可愛くて気に入ってます。

子供のころの回想ですね。

嗚呼、あのころに帰りたい。
というわけでもありませんが、俳句には時間を超越した今と昔をつなぐ力もあるのです。
きっと来世は女になるぞ俺みたいな・・・・
大高さんは、前世は猛禽類だったと思います。
ではサラバ。

 

2009-04-20

大高翔 09

 

 

 


 


(しんぞうつくようなしゅんらい くもにかう)
季=春雷(春)    


大高 翔より。

 「春の雷は大高さんのイメージ」という、坊城先生のありがたきお言葉を受けて、おっそろしい雷を詠んでみました。
「心臓」と詠みましたが、「臓」というより「心」のほうを貫く、そんな青い雷を、と思いました。

 

2009-04-15